本日は、レジーム・スイッチング・モデルについての話をします。
あなたは、「レジーム・スイッチング・モデル」って聞いたことがありますか?
私もトレードを始めて数年間は知らなかった概念ですので、そこそこキャリアのあるトレーダーであっても初めて聞く話かもしれません。
だからこそ、本日の話は、あなたにとって、価値のある話になる可能性があります。
あなたの売買ルールが化ける可能性がありますので、真剣に読んでくださいね。
では、まず最初に「レジーム」とはいったい何なのでしょうか?
レジームとは、直訳すると、「一定の型,状況」という意味ですが、トレードにおいては相場状況のことを意味しているとお考え下さい。
あなたも日々の為替市場を見て、「今は、順張り有利な相場だな」とか「現在は、トレンドが発生していないな」とか感じることはないでしょうか?
これこそが、相場状況であり、一般的に、「レジーム」と呼びます。
ですので、レジーム・スイッチング・モデルとは、相場状況によって、売買ルールを切り替えて運用するモデルのこととなります。
例えば、トレンド相場とレンジ相場の2つのレジームに分けたとします。
その際、現在のレジームがレンジ相場であると判断しているのであれば、トレンド相場用の売買ルールは発動させずに、レンジ相場用の売買ルールで運用します。
逆に、現在のレジームがトレンド相場であると判断しているのであれば、レンジ相場用の売買ルールは発動させずに、トレンド相場用の売買ルールで運用します。
このように、相場状況によって、売買ルールを切り替えて運用するモデルをレジーム・スイッチング・モデルと言います。
この話を聞いて、あなたは、「なぜ、そのような面倒くさいことをするのか?」、そう思われたかもしれません。
その理由は、「あらゆる相場で通用する売買ルールを構築することは、非常に困難である」、からです。
今現在、あなたが運用している売買ルールのトレード履歴を、今一度見返してみて下さい。
売買ルールにレジームの概念がない場合は、勝敗の偏りがありませんか?(トレンド相場では勝てるが、レンジ相場では勝てない等)
その場合、得意なレジームに絞ることで、「売買ルールが化ける」、可能性があるわけです。
では、「どうやってレジームを判断するのか」、ということが、あなたが一番気になる所だと思います。
しかしながら、レジームの判断については明確な答えはありません。
あなたが運用する売買ルールによっても変わってきますし、もっと細かくレジームを分けても良いわけです。
結局の所、自分自身の手でバックテストを行うことが重要となるのですが、あまり難しく考える必要もありません。
移動平均線が上向きなら上昇トレンド、移動平均線が下向きなら下落トレンド、こんな簡単な分け方でも別に良いわけです。
あなたの売買ルールをそれぞれのレジームに絞って、バックテストを行うことで、どちらのレジームが得意なのかはっきりするはずです。